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貿易試験 合格への秘伝 13のポイント

 「貿易の資格試験を受けたいのですが、どうしたらいいですか?」「合格のヒミツはありますか?」と、よく質問されます。
そこで、私なりに貿易資格試験に合格するための、ちょっとした工夫を、大げさに「合格への秘伝 13のポイント」として
お伝えします。

秘伝1.出題傾向を探る

 資格試験に合格するための早道は、何といっても出題の傾向を確実に把握することです。各試験の出題には特色が
あります。次のポイントを押さえましょう。


 @どのような問題がよく出題されるのか。
  正誤問題、選択式問題、記述式問題の割合をしっかりと把握しましょう。出題形式により対策が異なります。
  目指す試験の出題形式をしっかりと確認しましょう。

 A出題される分野の把握と出題されにくい分野の把握
  どのような試験でも必ず出題される項目と出題されにくい項目があります。それを押さえましょう。これが一番と
  いってもいいかもしれません。
  いわゆる「出る順」の把握です。
  通関士試験に出やすい項目、貿易実務検定試験に出やすい項目が必ずあります。
  それをまずしっかりと掴みましょう。自分なりに分析して、「出る順リスト」を作成しましょう。

 B試験時間と問題量の関係
  問題量の割には試験時間が短いと感じる資格試験もありますので、事前の対策が必要です。これは、あとで
  述べる過去問題集の徹底利用にも重なることですが、時間配分が合格への鍵となることがあります。

 ○15分勝負 15分間を大切に
  利用価値が高いのに、普段の生活ではなんとなく見過ごしてしまうことの多い、「わずかな時間」。そうです。
 10分、15分などの「コマギレ時間」に注目しましょう。実は15分という時間は意外と受験勉強、貿易関連資格試験対策
 には最適なのです。
  15分という時間を見つけたらすぐに活用しましょう。いつも意識を持っていれば、試験対策の成果が必ず上がります。
 15分間を上手に活用することにより、貿易資格試験に必ず合格できます。
  15分は魔法の時間です。わずか15分ですが、この15分間を集中的に活用することで、みなさんが目指す貿易関連
 資格試験の対策に最大の効果を発揮することができるのです。
  1日のうちで15分のコマギレ時間を必ず見つけ出しましょう。1日15分ののコマギレ時間を3セット、4セット、5セット
 獲得することが大切です。日々の生活の中で45分や60分という大きなまとまった時間を、自分のためにだけ、特に
 試験対策のためにだけ、継続的に使用することは難しいです。
  このような時間は日々の生活の中で、普通のワーキング・パーソンは手に入りません。そこでコマギレ時間を活用
 するのです。コマギレ時間は、自分から探し出さないと手に入れることはできません。

 ●特注
  貿易実務試験、貿易スペシャリスト認定試験には、必ずインコタームズに関する問題が出ると思います。特に
 2011年1月から13項目から11項目に変更になりました。しっかりと押さえておきましょう。

秘伝2.過去問徹底活用

 貿易資格試験に合格するためには、無駄な努力と時間を極力削減しなくてはなりません。そのためにはまず、ターゲット
となる資格試験の出題傾向を確実に把握しましょう。


 @出題傾向の把握
  まずは過去の問題集を購入し、出題傾向を自分なりに分析します。過去の出題問題(できるだけ長い期間、
 そして多くの問題)が掲載されている問題集を手に取り、リストを作成します。出題傾向がはっきりと掴めるリストです。
  リストができると、それぞれの出題項目に対して、自信がある場合は「○」、どちらともいえない場合は「△」、不得意
 の場合は「×」をつけます。
  出題傾向リストに自分の能力を冷静にしるしをつけます。

 A不得意科目の克服
  次に出題傾向リストで「×」をつけた項目を、過去問題集を利用して徹底的に研究し、そして克服していきます。
 この「×」印の出題項目を時間をかけて学習します。
  ひとつの方法としては、過去問題集をコピーして、先に答えを赤で記入します。それを暗記できるくらいに何回も読み
 込みます。このようなトレーニングも効果があります。

○これだけの時間が使えるのです
  いわゆるコマギレ時間とは、努力によりどれくらい手に入れることができるのでしょうか。通常、特別にコマギレ時間など
 を意識しないので、その存在に気づかないものです。しかし、実はちょっとした工夫により、とてつもなく大きな時間を手に
 入れることができるのです。
  たとえば、何とか頑張って1日のうちに「15分のコマギレ時間を5つ」見つけたとします。すると1日では15分を5回獲得でき
 たのですから75分です。1週間単位で考えると、月曜日から金曜日まで5日間です。75分×5日ですから、375分です。
 つまり、375分の時間を獲得できたことになります。1週間の間で375分の時間を利用できるのです。
  これを月単位で考えると、1ヶ月のワーキング・デーが22日ですから、つまり75分×22日で1,650分です。1ヶ月の間工夫
 したことにより、1,650分の時間を貿易資格試験対策のために手に入れることができたのです。
  これを1年間継続したとします。つまり1,650分×12ヶ月です。合計は、なんと19,800分になるのです。これは、なんと
 なんと!!330時間という膨大な時間です。

 ●特注
  通関士試験の中の通関業法に関する問題。
 私見ですが、「通関業の許可」、「通関士の設置」、「秘密を守る義務」、「通関士の確認」に関する出題がよく出ると思い
 ます。出る順で考えると、これらの項目は◎の本命です。

秘伝3.学習スタイルを確立する

 貿易資格試験に合格するための学習スタイルは人それぞれです。自分に一番合った方法をできるだけ早く確立すること
が合格への早道です。対面式で講師が説明してくれる「スクール」に通うのか、「通信教育またはe-ラーニング」で学ぶの
か。または「独学」で頑張るのかをはっきりと決めましょう。それぞれの方法には、メリットとデメリットがありますが、自分に
とってどの方法が最も適しているのかをできるだけ早い時期に決めましょう。


○目標は絶えず目に見えるようにしましょう
  貿易関連資格試験に合格すること。資格を獲得して自分の希望する生活をすること、と目標を決めたら、その目標を
 できる限り目に見える状態にしておくことが大切です。いつでもどこでも必ず目にするところに置きましょう。目標はでき
 る限り具体的に書き、いつまでに、どの貿易関連資格試験を獲得するのか。どのような方法で達成するのか。しっかり
 とビジュアルに訴えましょう。
  達成された後は、どのような生活を送っているか、などをはっきりとイメージし、それをしっかり書き留めることです。
 もちろん文字で書いても構いませんが、イラストや図解・写真を用いると抜群の効果を発揮します。
  これらの目標を絶えず目に見えるようにしましょう。最も効果を得ることができるのが、いつも持ち歩いている手帳の裏
 などに貼り付けることや、携帯電話の待ち受け画面に目標とするイメージを設定することです。携帯電話を開いた瞬間
 にあなたの目標が飛び込んできます。一日のうちに何回も自分が掲げた目標を意識すれば、大きなインパクトを与え
 ます。最も重要なことは、この目標を毎日必ず声を出して読むことです。

 ●特注
  通関士試験の関税法・関税定率法・関税暫定措置法の出る順を確認すると、
 「関税法の9条 関税の納付及び徴収」、「関税定率法4条 課税価格の決定の原則」、「関税暫定措置法8条 特恵
 関税に関する問題」がよく出題されると思われます。

秘伝4.年間カレンダーを作成する

 1年間のカレンダーを作成し、スケジュール確認を行いましょう。この場合、1つの試験を目指すのか、またはレベルが
異なる2つの試験を目指すのかをはっきりと決めたうえで、必要な情報を記入してマイ・カレンダーを作成することが大切
です。試験勉強にはスケジュール管理が最も大切ですが、無理のない計画、実施した達成感、モチベーションの維持
などもあわせてカレンダーに記入しましょう。


○コマギレ時間活用法を成功に導くポイント
  まずはこのコマギレ時間を活用する目的をはっきりとさせましょう。目的・意義をしっかり掴むことです。貿易関連資格
 試験に合格するために時間を有効に利用するのだという強い意識が大切です。
  つまり、「貿易実務検定試験C級」を必ず獲得すること。「貿易スペシャリスト認定試験3級」に受かること。また、今年
 こそ「通関士」の資格をゲットすることなどの最終ゴールをしっかりとイメージすること。
  もうひとつは、コマギレ時間を有効に利用できる環境を自分自身で創造すること。あらかじめコマギレ時間を利用できる
 ツール(道具)をいつでも用意しておきましょう。つまり、マイ・ツールを準備しておくことです。いつでもどこでも利用できる
 自分独自の道具や武器を用意しましょう。
  さらに、試験勉強、試験対策を効果的に遂行していくには、ある程度の地点で立ち止まり、今までのことを適切に評価
 しましょう。反省も必要です。時には計画の修正をする勇気が求められます。自分をマネジメントすること、スケジュール
 管理がとても重要になります。
  上手くいかないこともあります。気分が乗らないときもあります。計画を立てた際に予想もしなかった事態になることも
 あります。計画が大幅に遅れてしまうこともあります。それでも焦らないことです。計画の大幅な修正をしなければなら
 ないときは、勇気を持って軌道修正しましょう。がむしゃらに進めばいいというわけではありません。

 ●特注
  記述式問題の対策はいろいろあると思いますが、ひとつの方法として、模範解答のあるものは、模範解答を書き写し、
 さらに自分の文章に書き直す練習を行いましょう。模範解答からの要点のまとめ方や書く分量を学びましょう。

秘伝5.細かな工夫が大きな成果を生む

  試験参考書を章立てごとに薄く切っておくこともいいかもしれません。自分なりの用語集を準備するのも良いでしょう。
 要は空き時間が見つかったら、すぐに取りかかれることが大切です。以前執筆した『コマギレすきま時間活用術』を
 参考に具体例を後日、ご説明します。


○通勤時間は最大の勉強時間
  早朝生活を始めるメリットのひとつに、通勤地獄からの開放と、通勤時間を試験対策に振向けることができます。勇気
 を振り絞って早起きにトライしましょう。これが効果的な試験対策です。いつもより早く家を出れば、空いた電車に乗ること
 もでき、落ち着いた気持ちで通勤時間を活用することが可能です。
  座席を確保することができれば、社内活動の幅が大きく広がります。カバンから貿易資格試験の参考書を取り出し、
 ゆっくり読むこともできます。座ることにより無駄な体力を使わずに済みます。
  毎日、通勤電車でガマンするエネルギーを1時間、2時間早起きして家を出るエネルギーに変えましょう。効果は必ず
 出ます。早起きはつらいですが、考えたら、あの通勤地獄に比べたら楽なことです。会社に到着したときのコンディション
 を思い描いてください。全く違います。空いている電車を利用することで、学習量が大幅にアップします。
  そのための工夫も考えましょう。まず乗る電車を1時間から2時間早めましょう。車両も変えてみましょう。乗車駅も変えて
 みましょう。始発駅から乗るのもいいかもしれません。急行や準急ではなく、各駅電車に乗りましょう。まずはトライです。
 朝の通勤電車で座席が確保できれば、活動の幅が大きく広がります。

秘伝6.イメージ大作戦

  資格試験を獲得するために、努力することはもちろんですが、その資格を有効に役立てることはもっと大切なことです。
  獲得した資格を武器にして、就職・転職・独立と、「自分の夢が叶い、自分が成功しているイメージ」を持ちましょう。成功
 イメージは大きな力となります。いつでもどこでも、絶えず成功イメージを持つように努めましょう。


 ○マイ・ツールは合格の必需品です
  貿易資格試験合格への挑戦として、コマギレ時間を有効に活用するための重要なポイントは、マイ・ツールを持つこと
 です。マイ・ツールとは何かというと、コマギレ時間という、わずかな時間を利用し、最大限に効果をもたらすために
 「自ら作成した独自の武器」のこと。自分専用の小道具です。マイ・ツールをいつも携帯し、コマギレ時間を見つけたとき
 に、すぐに試験対策、受験勉強を開始しましょう。
  マイ・ツールを上手に使うことにより、わずかな時間でも抜群の効果を発揮します。いつでもどこでも活用できるように
 準備しておきましょう。
  マイ・ツールには細分化された参考書・再構築された問題集や参考書・携帯電話・ノートパソコン・小型メモ・大型メモ・
 マイファイル・テープレコーダーなどが考えられます。パソコン、デジカメ、携帯などのデジタルツールが得意な人もいます。
  一方、アナログ的なツールが好きな人もいます。「デジタルよりアナログ感覚が断然自分の体質に合っている」と声高に
 おっしゃる方も多くいます。「パソコンよりはカードのほうが間違いなく覚えることができる。」「手書きでまとめたほうが、
 PCより断然いいよ。」とおっしゃるサラリーマンもいます。各自、それぞれ好きなやり方で行い、こだわりツールを活用して
 目的である、貿易資格試験を確実にゲットしましょう。

秘伝7.合格者に聞く

  あなたが目標とする資格試験に合格した人がいたら、必ずアドバイスをもらいましょう。合格者には合格者なりのこだわ
 り、ヒミツがあるはずです。それをそっと教えてもらいましょう。
  もちろん、その人のやり方が必ず役立つとは限りませんが、合格したということは、あなたにはない「何か」を持っている
 ものです。いろいろな合格者から、さまざまなアドバイスがもらえれば、あなたにとって有形・無形の財産になるはずです。


○マイ・ツールを自分で作成する
  コマギレ時間活用術の必須アイテムであるマイ・ツールを自ら工夫して作成しましょう。たとえばワードやエクセル、
 パワーポイントなどを駆使すれば、専門家顔負けの「一目でわかるビジュアル系の貿易資格試験対策」ができあがります。
  そこで、「一目でわかる図解シート」を作成しておきましょう。ワードやエクセル、パワーポイントを使えば、誰でも簡単に
 わかりやすい図解、一目で理解できるカード類はすぐに製作できます。15分という短い時間では、ビジュアル系カードや
 参考書のほうが理解しやすいです。短時間に集中することにより、記憶力が高まります。毎日繰り返すことができます。
 ビジュアル系カードで確実に理解することができます。
  さらに、ファイルの中には自分がまとめた「図解カード」を入れておきましょう。この図解カードは自分で作成することが
 大切です。たとえば試験対策でしたら、試験のポイント、覚えなくてはならない要点をまとめ、「分かりやすい図解カード」
 を作成しましょう。フォントを大きくしてカラーで印刷しましょう。
  短時間に理解できるようなレイアウトにも力を入れましょう。このようにして作成した一目でわかる図解カードをマイ・ファイ
 ルに保管しておきます。この「図解カード」は短時間勝負のときに力を発揮します。

秘伝8.合格しやすい試験から受験する

  貿易資格試験はいろいろありますが、一般的にいって、「通関士試験」と「貿易アドバイザー試験」は難関といわれて
 います。そこで、まずは比較的、試験内容も簡単で、合格率が高い試験の合格を目指しましょう。
  合格することが大切です。ひとつでも資格試験に合格すると自信もつきます。そこでみなさん検討してみてください。
  手頃な試験が2つあります。1つは「貿易実務検定試験C級」です。試験の出題方法も正誤問題や選択式問題なの
 で、それほどの負担はありません。また、合格率が50%前後なので合格しやすいと思います。
  もう1つが「貿易スペシャリスト認定試験3級」です。これは、多分、貿易実務検定試験C級よりも簡単です。貿易実務
 の基礎の基礎を問う試験です。ただし、受験資格がある程度限られているので確認しましょう。


 ○図解カードとファイル
  マイ図解カードとマイ・ファイルが力を発揮します。このようなものは自分で作成することが大切です。貿易関連資格
 試験対策でしたら、試験のポイント、覚えなくてはならない要点をエクセルやワード、パワーポイントなどを駆使して
 「わかりやすい図解カード」を作成しましょう。
  フォントを大きくしてカラーで印刷しましょう。一目でわかるように工夫することが大事です。短時間に理解できるような
 レイアウトにも力を入れましょう。このようにして作成した一目でわかる図解カードをマイ・ファイルに保管しておきます。
 この「図解カード」は短時間勝負のときに力を発揮します。
  マイ・ファイルには、この図解カードのほかにも、これだと思った資料や参考書のコピーなどを入れておき、コマギレ
 時間を見つけたら、すぐに利用しましょう。
  試験対策用の講義内容が録音された教材テープも充実し、販売されています。これらを利用することもいいでしょう。
 また、みなさんがセミナーや研修に参加した場合、主催者や講師の方の了解を得てからですが、講義内容を録音し、
 自宅で復習することも可能となります。
  また、自分の声で要点をまとめたものや、大切な箇所を音読し録音したものなども上手に利用すれば効果的です。

秘伝9.項目ごとに参考文献を再構築したマイ参考書

  貿易資格試験対策に用いる分厚い参考書や問題集は、コマギレ時間活用法には不向きです。いつでもどこでも
 利用できるように、コンパクトに再加工しましょう。

 ○マイ参考書
  まずは分厚い参考書や問題集を章ごとに切り分けします。それぞれの章ごとに切り取った参考書はハンディな小冊子
 になります。薄くなった参考書ですと、持ち運びにとても便利です。読みやすく、理解もしやすくなります。また、読みきる
 ことも容易なので、小さな達成感も感じます。実はこの達成感が受験生にはとても大切なのです。
  さらに数冊の参考書や問題集を買い集めましょう。これも章ごとに、または内容ごとに切り離し、細分化したうえで自分
 が気に入ったように再構築します。項目別に編集した新しい参考書のできあがりです。

 ○ポストイットの利用
  また、大型のポストイットはとても便利です。試験項目の中で、「これは大切だ、これは絶対に覚えなくてはならない」
 と思ったときはポストイットに書き込んでいきましょう。
  記入したポストイットをアットランダムにファイルに貼り付け、ある程度ポストイットがたまると整理して、ノートに書き留め
 ましょう。ポストイットコレクションは論文対策にも最適です。
  ポストイットに書き込むときは、短い時間しかないでしょうから集中できます。ポストイットはかたちも手頃で、軽く持ち運び
 にとても便利です。ポストイットは小さいけれど大きな仕事をしてくれます。

秘伝10.正誤(○×)問題の対策はしっかり! 成功の秘訣は練習

  貿易試験では正誤(○×)問題は頻繁に出題されます。正誤問題は短時間に解答しなくてはなりません。練習問題を
 繰り返し行い、リズムを掴みましょう。問題の内容をしっかりと理解できて、解答できる実力がないと、迷ってしまいます。

 ●特注
  合格への早道は正誤問題で確実に得点を取ることです。どのような試験でも、必ず正誤問題は出題されます。ここを
 しっかりと得点源にしましょう。

秘伝11.記述式問題の攻略が、合否の分かれ目

  難易度の高い貿易試験では、必ず記述式試験があります。これが曲者です。記述式問題をクリアできるかどうかが
 合否の大きな分かれ目でもあります。
  記述式問題に対する解答能力はすぐにはつきません。継続的な訓練が必要になります。次のようなトレーニングを
 行ってみましょう。

 ・毎日テーマを決め、文字数を指定して書く練習を行いましょう。一般的に200語から300語でスタートしましょう。この
  トレーニングを行うことにより、要点を端的にまとめ、文章にする能力がアップできます。
 ・過去の記述問題で、模範解答があるものは、模範解答を書き写し、さらに自分の文章にリライトする練習も行って
  みましょう。このように書くのかという、ポイントが掴めます。
 ・記述式問題に出題される問題はだいたい決まっています。過去問題を参考にして、出題比率の高い問題に対しての
  対応力をつけておきましょう。

秘伝12.上手なスケジュール管理のコツ

  試験に合格するには、上手なスケジュール管理がどうしても必要になります。

 ・余裕あるプランを立てましょう
  学習プランは比較的余裕のあるように作成しましょう。余裕あるプランにより、ひとつひとつの項目を確実に達成する
  ことができます。無理なプランは挫折のもとです。

 ・長期プランは途中でチェックポイントを作っておきましょう
  何ヶ月も先までの長いプランを作ったら、必ず途中でチェックポイントを設けましょう。マラソンレースで例えると、
  給水ポイントみないなものです。スケジュール管理の要点は、途中で遅れたスケジュールのバックアップができる
  ように工夫をこらしておくことです。

 ●特注
  IATA/FIATA ディプロマ試験では、試験を問う問題自体が英文で書かれています。問題の趣旨を素早く正確に
 理解することが大切です。(辞書の持ち込みは可能です。) 事前に過去問題を精査して、どのような英文で問題が
 問われるかを把握しておきましょう。

秘伝13.学習方法の研究 自分にぴったり!

 通学スクールを利用する方法
  試験に合格するためのカリキュラムが用意されている、試験対策がある専門のスクールに通い学習する方法。

 通学スクールのメリットとデメリット
  ・体系的な学習が可能です
  ・ライバルや教師に刺激を受け、情報を得ることができます
  ・疑問点を質問できます
  ・通学に時間がかかり、コストは高いです

 ・スクール選びのポイント
  資格試験のための学習方法として通学制のスクールを選んだ方は、次のような点に注意しましょう。ここ数年の
  資格ブームにもよるのでしょうが、貿易試験講座を設けているスクールは首都圏を中心にして数多くあります。

 @ひとクラスの人数を確認しましょう
  せっかく通学制のスクールに通うのですから、効果的な学習ができなくては意味がありません。できたらひとクラス
 の人数は、あまり多くないところがいいです。

 A試験合格のためのカリキュラムがしっかりしているか確認しましょう
  試験に合格するという、通学する目的ははっきりしているのですから、試験合格のためのカリキュラムがしっかりと
 していて、スケジュール的に無理のないものを選択しましょう。

 B授業内容を確認しましょう
  通学制のスクールの特色は、講師から直接講義を受けることができることです。つまり、講師の質が問題になります。
 もし可能なら、無料の授業を一度受けてみて、実際の授業内容や講師の教え方を確認しましょう。

 Cフォロー体制も確認しましょう
  万一、授業を欠席したときの対処の仕方は、スクールによって大きく異なります。カセットやビデオを利用したシステム
 で欠席した分を補えることができるスクールを見つけましょう。